OHLINS DFV車高調 for Z32




狙っていたわけではありませんが6月はZ32~Z34まで、DAYTONAが扱うすべてのモデルのフェアレディZへDFVオーリンズを装着しました。と言いましても、Z33・Z34とは異なりZ32は専用品がありませんのでBNR32用を少し手直ししてZ32へ装着です。
Z34と同じアルミ鍛造シリンダー採用モデルのBNR32をベースに使っています。
所々Z32とBNR32で異なる個所はありますが、「どうにかなる」所もあれば「どうにもならない」所もあります。
BNR32用をそのまま使うと
・アブソーバー寸法はほぼ同じ。
・減衰力はフロントは問題無い感じ リアはフロントと同じダイヤルで使用すると伸び側が少し弱い気がします。
・フロントのアッパーマウントは形状が違いすぎる。
・フロントのアブソーバーシャフト径が異なる
あまり問題はないのですが、「そのまま」では付きません。
いろんな考え方がありますので「絶対」はありませんが、例えばZ32用として販売しているアブソーバーでも 10人中10人が気に入るわけではないと思います。
例えば50万円のZ32用車高調が販売されていたとしても「絶対」ではないと僕は思います。
しかし、このDFVオーリンズのような俗に言う「高級車高調」の良いこところは、常に仕様を変更できるという面や、新品オーダー時にこちらが指定をすれば、そのまま仕様変更をして出荷してもらえる面からオーナー1人1人に合ったセミオーダー物を僅かな費用で行えるのも魅力的な1つであります。
さすがにアッパーマウントの形状変更まではメーカーでは行ってくれませんんが、アブソーバーの仕様やバネレートは相談に応じてくれますので、ある程度のデーターがあれば今回のようにZ32用を作ることは可能なわけです。
今回はコンプリートKIT(アブソーバー、スプリング、アッパーマウント)をベースに作りましたので、BNR32専用のアルミアッパーマウントは旋盤で追い込み、形状を整えZ32に合うように作り直しまして「無事」Z32用DFVオーリンズの完成です。
福岡はここ2,3日大雨なので高速TESTは行っておりませんが、市街地走行ではZ33,Z34と同じくDFVの良さが特に光り、乗り心地の良さが特に素晴らしいものがありました。
触良い減衰位置を割り出せているのですが、少し天気が良くなったら、もう少しワインディングを走り込んで、もっと良い感触が得られる減衰位置を探しだしお待ちいただいてるお客様に納車したいと思います。
また1つ、衝撃的なZ32パーツが現れました。
■ DFV OHLINS Ver. DAYTONA E.R.S (EURO SPORTS EDITION) for 300ZX
2009年06月30日